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【裏、表、粒高】卓球のラバーの種類と特徴についての基本

卓球では木材ラケットの面にゴム製のラバーを貼って競技を行いますが、このラバーの種類は多岐に渡ります。

ここでは卓球のラバーの構成をおさらいした後、現在もっともポピュラーな3種類のラバーについて基本的な特徴を見ていきます。

ラバーの構成と種類・分類

ラバーの構成と種類

卓球のラバーは基本的にシートとスポンジから構成されます。

卓球ラバーの構成

このうち、シートを裏返して貼るかどうかによって、表ラバーか裏ラバーかが決まります。

卓球ラバーの構成

【A】裏ソフトラバー
【B】表ソフトラバー

現在では多くの人が裏ソフトラバーを使っていますが、もともとこの面はシートの「裏側」なんですね。もともと、ツブツブのある方が「表」のようです。

さらに、表ソフトラバーのツブツブが長くなったラバーが「粒高ラバー」です。

表ソフトラバーと粒高ラバー

【B】表ソフトラバー
【C】粒高ラバー

ぱっと見は似ているのですが、これだけで全然違った性能になってしまいます。粒高ラバーは球の回転が読みにくく、「初心者キラー」として有名です。

現在、ラバーの種類はこの3種類(裏ソフト、表ソフト、粒高)が主流となっています。

ラバーの分類について

その他にも、ラバーの構成や性質によってさまざまな種類のラバーがあります。裏ソフトラバーひとつとっても、テンション系だの粘着系だの、技術の進歩に伴ってジャンルが細分化されてきています。

大雑把に整理すると以下の表のようになりますが、時代の流れとともに流行ったラバーにひとつひとつ名前がついていったという印象です。

ラバー体系図

なので分類にもあいまいな部分があり、

  • 粒高のスポンジなしは一枚ラバーに含めるのか
  • そもそも、どこまでが表でどこからが粒高か

というような疑問が生まれやすくなっています。

最近は「変化系の表ラバー」とか「裏ソフトに近い使用感の表ラバー」とかも出てきているので、きっとこの辺の明確な境界線はだんだんなくなっていくのでしょう。

各ラバーの基本的な特徴

現在主流となっている3種類のラバー(裏ソフト、表ソフト、粒高)について、基本的な特徴を見ていきます。

裏ソフトラバー

現在、もっとも多くのプレイヤーに愛用されているラバー。

表面が平らなのでボールとの接触面積が大きく、その分、回転をかけやすくなります。しかし逆に、相手のボールの回転の影響を受けやすくもなります。

このラバーの普及なくして「卓球は回転の競技」と言われることはなかったかもしれません。

裏ソフトラバー
※ボールと粒の大きさの比率がおかしいですが、許してください

当サイトでも、この裏ソフトラバーでプレイしていることを前提とした記事が多くなっております。

裏ソフトラバーの特徴

  • 回転をかけやすい
  • 回転の影響を受けやすい

表ソフトラバー

表ソフトラバーはツブツブの面が表を向いているので、打球時のボールとの接触面積が少なくなります。その分、裏ソフトラバーと比べて回転をかけにくくなりますが、相手の打球の回転の影響も受けにくくなります。

表ソフトラバー

回転がかけにくいので、回転をかけるドライブよりもフラットで打つスマッシュやプッシュを多用する戦型になりやすいです。

また、一般的に

  • サーブには回転をかけたい
  • 球質の違いを活用して優位に立ちたい

などの理由から、もう片方の面に裏ソフトラバーを貼って併用する場合が多いです。

表ソフトラバーの特徴

  • 回転の影響を受けにくい
  • 自分から回転をかけにくい

粒高ラバー

表ソフトラバーのひとつひとつのツブツブが長くなったラバーが粒高ラバーです。日本ではこのツブをビルか何かに見立てているのか、ツブが「高い」「低い」と表現します。(英語圏では”short pips (pimples)” “long pips”というように、「長い」「短い」で表現されます)

ツブが高くなったことによって、打球時にツブが倒れます。この「ツブが倒れる」ことによって、

  • 相手の球の回転量を維持したまま受け流す
  • 相手の球の回転を無効化する

などの効果を生み出すことができます。

粒高ラバー

しかし、自分から攻撃するには向いていないラバーといえます。ツブが倒れることで、相手の球のエネルギーだけでなく自分のスイングのエネルギーも吸収してしまうからです。結果的に球のスピードも出にくいし、回転もかけにくくなります。

さらに、相手の球に回転が少ない場合は球の回転エネルギーすら利用できず、対応が非常に難しくなります。このことから、やはり表ソフトラバーのときと同様、裏ソフトラバーなどと併用するのが一般的です。

相手が粒高ラバーの場合、裏ソフトラバーのときと比べて球の回転を直感的に判断することが難しいといえます。そのため、ラケットの振りや角度に応じてどのような質の球が返ってくるのか、ある程度把握しておく必要があります。

粒高ラバーの特徴

  • 相手の球の回転を利用した返球
  • 回転のない球の対処が難しい
  • 自分から回転をかけにくい
  • 自分から攻撃しにくい

まとめ

今回は初心者向けに、卓球でよく使われる3種類のラバーについて比較解説しました。

「卓球は試合中継を見る程度」という人でも、試合中継で

伊藤選手は表ソフトという、回転のかかりにくいラバーを使っているんです

というような解説を聞いたときは、上の図を思い出してみてはいかがでしょうか。