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中国コーチが選ぶ、おすすめのラケット(1.初中級者編、2021年版)

ここではYouTube上で専門性の高い発信を行っている中国コーチのLinさんが選ぶ、初中級者におすすめのラケットをご紹介しています。

Linさんについては以下のリンク先でご紹介しています。

そして、以下はLinさんのYouTubeチャンネル。英語が分かる方は必見の深い内容が配信されています。

Linさんは、おすすめのラケットはプレイヤーのレベルやプレイスタイルにより異なるとし、その類型を5つに分けました。

5つの類型

「初中級者」は、この中の1.アマチュアに該当します。日本語のアマチュアとは少しニュアンスが違う気がしますが、ここでのアマチュアは完全初心者も含めてアマチュアと定義しています。

その他の類型の詳細については、上記Linさんについての紹介ページで合わせて記述しています。それぞれの定義については、そちらをご参照ください。

それでは、ここからは中国コーチのLinさんが選ぶ、初中級者におすすめのラケットをランキング形式でご紹介いたします。

ランキングといっても、ラケットの性能による順位というよりは、上の順位ほど初心者を抜け出した初級者・中級者向けというイメージです。

おすすめラケット~初中級者編~

第5位

Butterfly プリモラッツ

  • バタフライ社製のシェークラケットの中でも随一の人気ラケット
  • 球持ちが良い
  • 打球感とコントロールに優れる
  • 特にバックハンドのスイングがコンパクトな人に向いている
  • 中国製の粘着ラバーとは相性が悪い

第5位はバタフライ社のプリモラッツ。卓球初心者が重視したい「球持ち」「打球感」「コントロール性」といった要素をすべてカバーしています。

裏を返せば「スピード」はやや落ちるため、粘着ラバーと組み合わせるとかなり飛びにくくなってしまいます。初心者はテンション系のラバーの方が使いやすいため、その意味でも卓球初心者にとっては

プリモラッツ+テンションラバー

の組み合わせが最適解のひとつといえます。

第4位

紅双喜 Power G7

※ただいま、リンク準備中です。
  • 台から少し離れての力強い打球でプレイしたい人向け
  • 馬龍のようなプレイスタイルを理想とする人が最初に持つべきラケット
  • グリップ部分がやや分厚く、リラックスした持ち方ができる(握りしめなくてよい)
  • 両ハンドでブンブン振りたい人に向いている
  • 長持ちする
  • ブロックの安定感は随一
  • 球持ちがやや悪いため、回転は比較的かけにくい

第4位は紅双喜(DHS) Power G7(首脳会議みたい)。
こちらは一言で言うと「パワー系」の卓球を目指したい人向けです。卓球のラケットは一般的には5枚合板(5枚の板を貼り合わせて作られている)ですが、このラケットは7枚合板。板の枚数が多くなるほどラケットが硬く、ボールが飛びやすくなる反面、球持ちが悪く、回転がかけにくくなります。
回転系の技術でやりにくさを感じる場合は、やわらかめのラバーでバランスを取ってみましょう。

第3位

Yasaka スウェーデンエキストラ

Yasaka 馬琳エキストラオフェンシブ

  • 後陣からでもバックハンドを振りたい人向け
  • パワーとコントロールを兼ねたラケットとしては随一
  • ヨーロッパのトップ選手のようなプレイスタイルを目指す方におすすめ
  • 今使っている木製ラケットでは打球が飛ばないと感じる人に向いている
  • 筋トレなどでパワーがなかなかつかないと悩む人にも向いている

第3位はヤサカ社の2つのラケット。これらはある程度練習して基本的な打ち方がわかってきたものの、打球がなかなか飛ばないと悩む人向けです。

なので、初心者というよりは初級者・中級者の方で、なおかつ台から離れてプレイするのが好きな人が使用を検討すべきラケットかと思います。

第2位

TIBHAR Samsonov Force Pro

  • 打球感が非常に良い
  • ブロック感覚に優れる
  • 伊藤美誠や張本智和のように、前陣でのバックハンドを重視したい人向け
  • カウンタードライブを打つのが難しい(練習が必要)

第2位はティバー社のサムソノフ・フォースプロ。3位4位のラケットと比べ、前陣での戦いをメインに考えている人に向いており、特に早い打点のバックハンド攻撃に定評があります。
反面、回転をかけつつのカウンター攻撃という点では難易度が上がり、練習が必要になってきます。

中国ではあまり出回っていないらしいものの、ヨーロッパでは人気のラケットのようです。

第1位

STIGAインフィニティVPS

  • 前陣から後陣まで高いパフォーマンスを発揮
  • プリモラッツ(5位のラケット)やヤサカ(3位のラケット)よりもスピードが出る
  • 特にフォアハンドで中国製のラバーと組み合わせたとき、球持ちの良さも含めてバランスが良い
  • 使っているうちにバックハンドの方が簡単に打てる気がしてくるので、迷ったらバックハンドで打ちたくなってしまう
  • 気づいたら回り込みバックドライブをしてしまうことも

第1位はスティガ社のインフィニティVPSです。このラケットはステロイド製のボールの時はあまり注目されていませんでしたが、プラスチック製のボールに変更になってからスポットライトが当たるようになったとのこと。
球持ちの良さに加え、前出のプリモラッツやスウェーデンエキストラなどと比べてスピードが出るため、オールラウンド性が増しています。
やはり、初心者が最初に持つラケットというよりは、ひととおり基本技術に触れた初級者以上のプレイヤーに向けた、2本目以降に手に取るラケットという印象です。