このページでは、以下の動画の6分13秒〜9分23秒の内容を文章+画像にて解説しています。
2025年現在のルールによると、卓球ラケットの厚さ全体の15%までであれば、木材とは別の特殊素材を使用することが許可されており、これによって打球の反発力を上げることができます。

- インナーラケット:特殊素材をラケットの中心側に配置
- アウターラケット:特殊素材をラケットの外側に配置
ここでは素材は同じものを使っていると仮定した上で、インナーラケットとアウターラケットの違いを見ていきましょう。
それぞれの構造とイメージ
上の図で注目したいのは、インナーラケットは特殊素材の外側に2枚の木材板があるのに対し、アウターラケットは木材板が一枚だけしかないという点です。

これは単純計算で考えて、特殊素材が打球の影響を受けるまでに、インナーラケットの場合は2枚分の板の重さの影響を受けるのに対し、アウターラケットの場合は1枚分の重さの影響しか受けないということ。
イメージとしては、インナーラケットでは特殊素材の上にお相撲さんが乗っていて、アウターラケットには普通の兄ちゃんが乗っているというイメージ(下図)です。

同じ人が同じフォームでスイングするのであれば、お相撲さんを搭載したインナーラケットの方がより特殊素材を押し込む力に優れているということになります。普通の兄ちゃんでは特殊素材を十分に押し込むことができません。よってすぐに反発してボールが離れます。
つまりインナーラケットだとボールとの接触時間が長く、アウターラケットでは相対的に接触時間が短くなります。
接触時間が長い
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自分のラケットスイングの影響を受けている時間が長い
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自分の意図した打球になりやすい
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コントロールしやすい
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より初級者向け
よってインナーラケットの方がコントロール性に優れ、逆にアウターラケットは球離れが良いので威力が出やすいということになります。
上級者の場合
上級者になるとアウターラケットでも十分量の回転をかけることができるため、こちらを選択する傾向が強くなります。これは上級者が多くの局面でパワーをボールにしっかり伝えることができ、アウターラケットの性能を最大限引き出すことができるためです。
イメージ的には、普通の兄ちゃんしか搭載されていない状態のアウターラケットでも特殊素材の変形、沈み込みを最大限引き出すことができるというイメージ(下動画)。
中級者の打球イメージ
上級者の打球イメージ
この技術レベルの人がインナーラケットを使うとどうなるかというと、お相撲さんを搭載したインナーラケットの特殊素材が変形しきってしまい、地面(特殊素材の先にある木材板)をタッチしてしまいます。そしてその分、反発力を失ってしまう、というようなイメージです(下動画)。
上級者×アウターラケット
上級者×インナーラケット
よって上級者がインナーラケットで強い打球を打った場合、ボールが失速する感覚を覚えることがあります。
まとめ

パワー(中)で打球する場合…
- インナーラケットの特殊素材の特性が最大限発揮されるため、ボールに回転をかけやすく、木材ラケットと比較して一定の反発力も期待できる
- アウターラケットの性能は生かしきれないため、スピードは出るが回転をかけにくい印象になる
パワー(強)で打球する場合…
- アウターラケットでもしっかり回転をかけることができる
- 逆にインナーラケットを使っても、パワーロス、失速感を感じる
よって巷ではインナーラケットは中級者向け、アウターラケットは上級者向けというのが一般論として定着しています。
【お知らせ:2025年1月20日】
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